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セミナーreport

かがわ健康関連製品開発フォーラム活動内容

2012年10月17日 かがわ健康関連製品開発フォーラム第1回セミナー

 2012年10月17日、かがわ健康関連製品開発フォーラム第1回セミナーを、かがわ総合リハビリテーションセンターにて開催しました。50名近くの方に参加いただき、以下の趣旨で講演(詳細下記)を行いました。
福祉製品市場(障がい者、高齢者等向け)から一般消費者市場に視野を広げるためにユニバーサルデザインの観点から福祉介護ニーズの製品化を考えるとともに、現在の介護保険制度下での福祉用品の動向について知見を得る。

(1)「売れるユニバーサルデザイン商品開発のヒント」
株)フェロー会長
(一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会理事)古市 努 氏

“ユニバーサルデザインとは?”の説明後、障がい者のために開発・販売した「ユニバーサルデザイン商品」「バリアフリー商品」を紹介。
1.テレフォンブラウザ
●視覚障がい者や高齢者向けにホームページを電話で読み上げるバリアフリー化サービスを35の自治体に販売。

2.大文字ん。(だいもじん)
●ホームページが普及する一方で、視覚障がい者・知的障がい者・高齢者・こども・外国人にとっては文字が小さくてわかりづらい。ホームページの中で文字を大きくしたり、見やすい色に変えたり、フリガナをつけたり出来るバリアフリー化ソフトをユニバーサルデザイン化し、販売。鳥取市HP、高松市HPなどで導入。
3.コミPen
●シートに書かれている文字や絵をペンでタッチすると、その文字の音声が出たり、絵に示した動作を喋ってくれる機能を有する商品。知的障がい者・身体障がい者向けの商品を、ペンでタッチするだけでアンケート入力や日誌入力が出来る機能も導入してユニバーサルデザイン化したところ、一般の人にも需要が拡大。

商品づくりは、生活環境や仕事環境などから「困った」を解決するヒントを見つけることから始まる。ユニバーサルデザイン化は商品づくりの一手法。また、誰もが使えると思っている商品は必ず使えない人がいる。使えない人のために、バリアフリー化対策を考え、特化した商品づくりやサービスを提供することも重要。
商品づくりのためのアイデアが浮かんだら、賛同した人たちを中心に立ち上げる。立ち上げた後は、反対する人や批判的な人の意見を聞き、問題点を解決していき、最後まであきらめないことが重要である。 


(2)「在宅介護の現場からのニーズ」
香川大学医学部看護学科助教  片山陽子 先生

「療養者のニーズ」「介護者のニーズ」「介護・看護ケア提供者のニーズ」について講演。
1.療養者のニーズ
●重度の認知症高齢者は薬の飲み忘れが多く、介護者も服用が確認出来ずに困ることが多い。「薬スケジュールカレンダー」どおりに薬を区別していても、薬を手に取ることが出来ない認知症療養者のために、音声で知らせる「認知症高齢者の内服管理」システムがあれば便利。
●長時間寝ている姿勢が多い方や首の固定が不可能な療養者のために、楽な姿勢で首を固定できるクッションがあると便利。市販されているエアクッションは左右均一に空気が入るため、長時間同じ姿勢を維持することはつらい。左右別に空気の量,圧や角度が調節できるクッションがあると療養者の「安楽」につながる。
2.介護者のニーズ
●寝たきり療養者のベッドの背を上げていると、膝上げやスイングバック機能があっても身体が下にずれ、それを一人で元の位置に戻すことは介護者の負担が大きい。療養者それぞれの身体の大きさに合わせてボトムの幅を調整できるベッドがあれば介護者も楽になり、ずれによって生じる療養者の身体への悪影響を軽減できる。
●認知症が進行するとトイレ以外で排泄することもあり、この排泄のトラブルとその後片付けの問題は、介護をする家族の大きなストレスになる。また施設に入居する大きな要因となっている。このようなストレスを軽減できるよう、排泄物を簡単に片付けできたり、消臭できるものがあると介護者も楽になる。
3.介護・看護ケア提供者のニーズ
●火災や震災に遭遇した際、寝たきりの療養者をスタッフが一人で移動や避難させるのはとても困難。スタッフ一人でも緊急時に搬送が可能なものがあれば安心。
●療養者と介護者が安心して、また簡単に使用できる仰向けから腹ばいへの体位変換器があれば、在宅看護・看護両方の質が向上できる。これらは既製品もあるが、それらをさらに改良する工夫が必要。

日常の中の「少しだから」「仕方ないから」「介護は大変なもの」という声にニーズは潜んでいると考え、それを拾い上げたり、既製品を改良していくことが重要。療養者のニーズ、介護者のニーズ、介護・看護ケア提供者のニーズ全てに共通することは安全・安心・安楽を高めるという点で重要である。


(3)「福祉用品の現状と動向について」
(株)トーカイ福祉用具専門相談員 北川昌彦 氏

介護保険制度を含む福祉用具の現状と動向について講演。現在、第1号被保険者と第2号被保険者が介護保険対象者である。福祉用品をレンタル・購入する際の個人負担は1割である。
レンタル品は13品あり、需要が多いものは、@特殊寝台A特殊寝台付属品B床ずれ防止用具C体位変換器D車いすE車椅子付属品FスロープG歩行器H手すりI歩行補助杖J認知症徘徊感知器K移動用リフト。 
介護保険購入対象商品(特定福祉用具販売)は、@腰掛便座A入浴補助具B簡易浴槽。
今後普及すると思われるものは以下のとおり。
@ユニバーサルサイクル クークルS・・・4輪で高さ調節可能、背もたれつきで荷物かごがある自転車。7月に発売以降、売れ行きが好調で品切れ状態。
A「cami tool(紙トール)」(株式会社シコク、香川県さぬき市)・・・センサーに手をかざすとトイレットペーパーが自動で1回分出てくるもので、主にリウマチの患者さんに需要がある。
BProfhand・・・世界初の足こぎ車椅子。自由に向きを変えることができ、足の訓練に最適なため、健康維持のリハビリとして適している。
その他、現在国が「ロボット介護機器開発導入促進事業」を行っている。

レポート(フォーラムNEWS)のダウンロードはこちら

     
 古市氏 片山先生  北川氏 
     
 山本会長    





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