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セミナーreport

かがわ健康関連製品開発フォーラム活動内容

2013年2月13日 かがわ健康関連製品開発フォーラム第3回セミナー

2013年2月13日、かがわ健康関連製品開発フォーラム第3回セミナー「世界から”かがわ”マイクロものづくりを考える」を香川産業頭脳化センタービルにて開催しました。40名近くの方に参加いただき、本フォーラム「海外ミッション」で得られた海外での健康関連製品ものづくりに関する情報をお伝えするとともに、香川大学のマイクロマシン技術を紹介しました。

●第3回レポート(ダイジェスト版)はこちら

講演1
「健康関連製品“ものづくり”世界事情」
                              かがわ健康関連製品開発地域 田尾龍治
2012年11月に実施した海外ミッションにおける企業訪問、MEDICA 2012 ・ COMPAMED 2012視察について報告。
訪問先のBIT社は医療機器・分析機器のOEM製品受託開発・受託生産・サービスの専門会社である。
◆ 企業訪問からは得られた知見は下記のとおり。
 ● どの企業でも入手できる要素を集めて組み立てれば製品になる製品分野(commodity segment)が増えている。
 ● 受託開発・受託生産にはプロトタイプを設計できる開発能力と多品種少量の生産能力が重要である。
 ● 香川で生み出されたニッチ分野向けのコア技術を核とした受託開発・受託生産事業に取り組めば、香川県の産業が
   受託開発・受託生産に進出できる可能性がある。
MEDICA2012は毎年デュッセルドルフで開催される医療用具や医療機器の世界最大の展示会である。
今回の傾向は、体外診断の大手企業の出展が減少していること、インド、ブラジル、マレーシア、トルコなど欧米や中国・韓国以外からの出展が10年前に比べて増えていること、国・地域で広いブースを確保し、地域企業がまとまって出展するブースが増えていることである。
COMPAMED2012では多数の企業が類似した医療機器・医療用具の構成部品を出展する。来場者はMEDICA 2012の来場者よりはるかに低い。
Micro Systems Technology社は、ドイツ3社、米国1社、スイス1社の販売とマーケティングだけを統合して運営しており、カテーテル、電池、電子回路などを供給している。このように、独立した中小企業が販売を統一することにより販売コストを低減し、顧客からの要求に迅速に応えている。日本企業では「海外販路進出に必要にものは英語」と捉えWebや資料を英語で作成し、自社製品に関係する企業をインタ-ネットやMEDICAなどの展示会で探してコンタクトを取る等、積極的に取り組む企業が注目される。
◆ 今回の展示会視察で得られた知見は以下のとおり。
 ● 出展する際は自社ブースでの出展と顧客になり得る企業に情報を事前送付する。
 ● 海外販路開拓には英語で商談できる人材確保と、ウエブを含めて英語資料の充実が重要である。
 ● コモディティ化した医療機器市場に新規参画するには、他社にない画期的な新技術・新機能が必要である。

講演2
「国際医療機器部品展COMPAMED 2012に出展して」
                          吉野川電線株式会社 常務取締役 小林 茂 氏

自社製品の紹介とCOMPAMED 2012に出展した経験・感想について講演。 自社製品として超極細同軸“KRESTON”ケーブル (外径50ミクロンと100ミクロン)を開発しており、「外径50ミクロン」は世界最小径である。応用分野は半導体、ロボット、医療機器である。さらに、KRESTONケーブル上市への取組みと、」COMPAMED2012出展の経験・感想等として「医療機器開発先進国の考え方が肌で感じられる。」、「出展コストパフォーマンスの最大化に腐心すべし。」等を紹介した。


講演3
「国際医療機器部品展COMPAMED 2012におけるマイクロマシン技術」 
                              かがわ健康関連製品開発地域 山本知生

2012年11月に実施した海外ミッションについてマイクロマシン技術を中心に講演。また“nano tech 2013”出展の報告。来場者数、出展数ともに開催地ドイツが多い。来場者は北米よりもアジアが多い(北米の約4倍)。出展企業は中国、韓国、台湾などのアジア系の増加が目立つ。MEDICAの分野別出展企業は、医療用電気機器(血圧計・心電計などの診断、点滴・インプラントなどの理学療法、外科内視鏡)、消耗品等(包帯・手袋など)が上位を占める。COMPAMEDの分野別出展企業は、バルブ・カテーテルなどの部品・加工品、組み立て・マイクロマシン加工などの製造加工サービス、設計・研究開発サービスなどが上位を占める。
◆ MEMSを応用して製品化している企業では下記の2社が興味深い。
 ● SENSIRION(センシリオン株式会社)。高精度・高機能半導体センサの先端企業で、呼吸計測にMEMS
   を応用している。
 ● CSEM。スイスに研究開発本部がある。胸骨での継続的・非閉塞性・血圧モニターにMEMSを応用している。
◆ マイクロ加工を応用している企業で印象深い出展企業は下記の1社。
 ● the Little Things Factory。ガラス、SiO2、Siの高品質マイクロ加工製品【COMPAMED出展】
 ● その他印象深い出展者はIVAM。 l マイクロ/ナノテクノロジー・材料分野において世界300社の会員を有する
   国際的な団体である。
◆ その他印象深い出展者はIVAM。
 ● マイクロ/ナノテクノロジー・材料分野において世界300社の会員を有する国際的な団体である。
また、“MEMSとの付き合い方”について提言を示した:「MEMSを作る」よりは「MEMSを使う」観点が重要。MEMS周辺技術には、制御回路などのエレクトロニクス、光学部品、実装、無線、解析(ソフト)、衣服などへの装着などが考えられる。さらに、かがわ健康関連製品開発地域が出展した “かがわの健康 MEMS TO HEALTH, Kagawa”が、日刊工業新聞社賞を受賞したことを報告した。

講演4
「かがわ発マイクロマシン技術」
                            香川大学工学部 准教授 鈴木孝明 先生

鈴木孝明研究室の成果の1つである「MEMS技術を利用した高速DNAファイバ解析デバイスの開発」を紹介(国内学会で「最優秀論文賞」受賞)。遺伝子解析のために鈴木研究室独自の“多重マスク回転傾斜露光法”により加工された微細構造を用いて染色体を伸張させ観測する技術を確立して、細胞の操作から染色体の解析までを1つのチップ上で実現した。さらに、この技術が従来法に比べて診断時間を1/5程度に短縮できる等の優位性があることを示した。 また、企業が香川大学のマイクロマシン技術(設備)を利用できる“香川大学微細加工プラットフォーム”について紹介した。 *MEMSとは微小電気機械システム、Micro Electro Mechanical Systemであり“マイクロマシンともいう。マイクロマシン技術には半導体製造技術が用いられ、その中心はフォトリソグラフィ(写真技術を応用した印刷)である。MEMSにおいて鈴木研究室のテーマの中心となるのがマイクロ流体システム(μTAS)であり、マイクロマシン技術を使って、化学・生物学の実験室・プラントを1枚のチップ上に実現する。小さくすることにより、試薬量・廃液量の節減、分析時間の短縮が期待できる。

     
 田尾氏 小林氏  山本会長 
     
 鈴木先生    






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