香川県内企業・財団の取組

これからの安全教育のスタンダードとなるVR+ライドシミュレータ(株式会社ジョーソンドキュメンツ)

ニーズに合わせた仕様で労働安全の教育ツールを開発

株式会社ジョーソンドキュメンツは、2001年の創業以来、電力関連企業をはじめ産業機械、建機、住宅、電気工事など、様々な業種の「労働安全」に関わる教育ツールの受託開発を行っている。マニュアルなどの紙媒体をはじめ、動画配信やe-ラーニング教材など、ニーズに合わせた様々な仕様に対応できる技術力を武器に、ここまで順調に成長してきた。

大規模な展示会への参加は業務拡大のチャンスであり、労働安全に関する国内最大級の展示会となるのが「緑十字展」。今回は、新たに開発した労働災害や自然災害を疑似体験できる「VR+ライドシミュレータ」のPRのため、緑十字展への参加を決めた。

貴重な意見を集める一方で実機体験の必要性を確認

コロナ感染予防などの観点から、今回はオンラインでの出展となり、展示会特設サイトの自社ページ内に、「VR+ライドシミュレータ」の専用ページやデモ用動画等を公開した。約1か月の出展期間中に1,000名近くのオンライン来場があり、評価点や改善要望など、多くの貴重な意見が集まったことは大きな収穫であった。一方で、VR(ソフト)+ライド(ハード)という臨場感のあるポテンシャルを体験してもらうことができず、性能を十分に理解してもらえなかったことも事実である。特に「安全」に関する製品の販路拡大には、実機での体験が不可欠であることが分かり、今後の営業活動の方向性が明確になった。

リモート教育が進む中での大きなニーズに応える

コロナ禍によって一気に拡大したリモートワークの動きは一過性で終わらず、ひとつの転換点になりそうな様子である。それは社内教育の現場にも影響しており、対面での集合教育からリモート教育への転換が進んでいる。この状況の中で、危機感を高めているのが企業の安全教育担当者だ。実体験を伴わず、正しい知識と技術を伝える新しい方法が求められている。「VR+ライドシミュレータ」は、まさにその求めに応えられる製品。臨場感を伴う疑似体験は安全教育の質と効果を高める。今後は、これからのスタンダードとなる安全教育プログラムとして、「VR労働・自然災害疑似体験教育」を積極的に提案していく。

プレゼンテーションの際の意見も参考になる

展示会の規模が大きくなるほど、出展費だけでなく、ブース装飾やパンフレット制作などのコストが必要となるため、それが出展へのハードルとなっていました。支援により中小企業でも大きな展示会でPRできるのはありがたいですね。

また、採択事業を決める審査委員会でのプレゼンテーションの際、審査委員に自分たちでは気が付いていない視点から客観的な意見をもらえたことも、大いに参考となりました。今後も積極的に活用を検討していきたいと思います。

取締役制作部長 藤澤 広忠 氏

株式会社ジョーソンドキュメンツ

会社概要

所在地高松市林町351-20
電話087-868-1826
URLhttps://www.jhoson.jp/