ひとつずつ手づくりのオリジナル刺繍、モチーフ、素材で高いクオリティ
パソコンや携帯電話の普及で、手紙離れが言われて久しい。
こうした中でも、結婚式で読まれる新郎・新婦から親への感謝の手紙など、心をこめて書かれた手紙は、日頃言えない送り手のさまざまな『想い』がまっすぐに伝わり、心に響く。
しかし、せっかく送った手紙も多くは引き出しなどにしまい込まれて読み返されることは少ない。
「大切な手紙を入れて、リビングなどに飾っておけるような封筒があれば、いつでも読み返すことができるので、つらいとき、寂しいときに元気をもらったり、パートナーと喧嘩したときでもやさしい気持ちになれるのでは・・・」とホテル勤務などを経て、平成20年に(株)AIRみらいを創業した勝田社長が、このように考えて生まれたのが[ハレの日封筒]。
刺繍・水引・モチーフなどで、ひとつずつ手作業で飾り付けられた封筒は、手紙を贈る人の「特別な想い」がより印象付けられる。
ブライダル業界やグリーティング関連企業からも、高いクオリティの中にあたたかみのある商品として注目を集めている。
言葉で伝えられない想いを”手紙”に託して
[ハレの日封筒]の誕生は、勝田社長自らの体験がきっかけとなっている。
「父が他界した時、それまで言えなかった想いを”手紙”にしたのですが、できれば生きている間に伝えたかったという気持ちが、今でも強く残っています」
手紙は、面と向かっては口にできない思いも素直に伝えられ、パソコンなどが使えない小さい子どもからお年寄りまでやり取りができる。
見本市への出展で商品をPRしてより魅力的な商品へ
アイデアをビジネスにするため、顧問税理士から紹介されたかがわ産業支援財団の専門家と相談しながら事業化を目指した。
デザインのバリエーションを増やしたり、名前やメッセージを刺繍で入れられるようにして、より付加価値を高めた。
[ハレの日封筒]の技術を応用して、パーティー等の名札やアクセサリーなどとして活用できる新商品『おひさまロゼット』も開発した。
商品の見本を「東京ブライダルフェスタ2012・2013」に出展したところ、関係者から高い関心が寄せられ、現在、ホテルや結婚式場、ブライダルプロデュース会社、イベント企画、ドレス会社、広告代理店などで導入されている。
各地のサロンで「お手紙セミナー」や「ワークショップ」を開催
「[ハレの日封筒]も自分で手作りすれば、より心がこもったものになるのではないか」と考え、同社では、これから結婚を控えた方などを対象にしたワークショップも開催している。
「参加者の方と色々お話しながら一緒に作っていくことで、送り手の人柄や相手への想いが直接感じられるので、その人にぴったりの封筒ができあがります」(勝田社長)。
最近は、封筒に入れる手紙の内容もより”伝わる”ものにしようと、手紙の書き方セミナーも開いている。
核家族化や都市化が進み、人間関係が希薄になっている現代。SNSなど次々と新しいコミュニケーション手段が生まれる中にあっても、手書きでしたためた手紙は、人と人との結びつきをより強くする。
我々は便利さや手軽さばかりを追い求めるのではなく、手紙の良さを改めて見直す時期に差し掛かっているのかもしれない。
[ハレの日封筒]を人生のさまざまなシーンで使ってもらうことで、大切な人との心のつながりを感じてもらいたい。
新商品にかける熱き想い
結婚式のみならず、さまざまな機会に[ハレの日封筒]が活躍できればと願っています。海外ではグリーティングカードが定着していますが、日本の[ハレの日封筒]文化も発信していきたいですね。
株式会社AIRみらい
会社概要
所在地 | 高松市松縄町1133-8 スプリームビル103 |
---|---|
電話 | 087-865-1545 |
URL | http://www.airmirai.com |
従業員数 | 4名 |
資本金 | 5,000千円 |
採択年度 | 平成25年度 |